今日のコミックス

>>ラストイニング-私立彩珠学院高校野球部の逆襲-
 →第1巻〜第15巻。
後輩から借りたもう1つの野球漫画がこれ。


主人公鳩ヶ谷は14年前の甲子園で、試合中、常にストライクと判定されていたコースの球をボールと判定されて押し出しで敗退。しかもそれが自分の何気ない行動を審判が気に入らなかったから、という理由だった。
キレた鳩ヶ谷はその審判を殴り飛ばし、鳩ヶ谷は野球界から姿を消した。


そんな彼が再び野球の世界に戻ってきたのは母校である私立彩珠学院高校野球部の再建のためだった。



単に野球漫画といってもたくさんの種類や主人公の立場の違いなどがありますけど、後輩から借りたもう1つの野球漫画である最強!都立あおい坂高校野球部とこれとでも作風が違っている。
抜きん出た選手たちがメインで扱われるあおい坂に対し、こちらは自らの戦略や采配で勝っていく監督メイン、といった感じ。


個人的には彩学OB会長の大西が、第1巻から徐々に徐々に丸くなっていく様が結構好きで、特にその決定打は主砲である剛士を養子縁組にして彩学メンバーに加えさせたことだと思っている。
娘しかいなかった彼に待望の息子が出来て、しかもチームの攻撃の軸を担っているわけだし、OBとしてはうれしいことこの上なかったんじゃないかなぁ。
その大西の娘もマネージャーとして入部するんですけど、そんな親の下に生まれたせいか、スコアをつけるのも上手いし、何より野球を見る目がある。


まぁ極めつけは銀河スポーツの社員の比嘉夏子(なっちゃん)だよね。


現代の高校野球というよりは、現代社会に結構深く切り込んだ作風でもあって、特にインターネットによる学校評判の足の引っ張り合いやマスコミの食いつぶし。ありあわせの知識で物を語り、野球形態、野球指導形態に影響を及ぼす、選手の保護者で作る父母会の存在。
他にもたくさんありますが、グラウンドの外でやってる駆け引きのほうが実はどす黒くて汚いものばかりだということがね、よくわかるんですよ。


そういった意味ではあおい坂のように気楽に見れる作品ではないかもしれません。いい意味で。