ボンネットのダクト

いわゆるスポーツタイプの車のボンネットにはエンジンルームの熱や、ラジエターに当たった風をそのまま外部へ放出するためのダクトが開いていたりする。
ランエボシリーズ、R35GT-R、シビック 無限RR、NSX-R GT(これはちょっと意味合いが違う)などが有名ですよね(ちなみに、インプレッサや軽自動車のターボ車全般に開いている穴は熱を放出するためのものではなく、外部から空気をエンジンルームに引き込むためのものなのであしからず)。


しかしこのボンネットの穴、ただ開いているだけでは熱が出て行かないという。
というのも、負圧というものが関係していて、基本的にはエンジンルームの熱はその負圧により、負圧が発生している車体下部から逃げていくという。


ではどうすればボンネットダクトから熱を放出させられるのか。それは車体上部にも負圧を発生させればいいということなんですけど、わかりやすい例がランエボVIIからVIIIになったときのボンネットの形状を見ると簡単で。
ただ平坦なボンネットに穴が開けられたVIIに対し、VIIIではそのダクトの前部に隆起が設けられている。この隆起によって負圧が発生するんだとか。


だからそういう形状に見えないR35GT-Rやシビック無限RRはどうなんだろうなぁと思ってしまうわけですが・・・。


ちなみにNSX-R GTはフロントにエンジンがあるわけではないので冷却のため、というわけでダクトが設けられているのではなく、そのダクトと、前部にある隆起によってフロントにダウンフォースを生み出させるというのが目的(だったかな)。