ポケットモンスタースペシャル

第21巻。
長いですねこの作品も。当初は真斗氏が描いていたポケスペも氏の病気によって第10巻より山本サトシ氏に絵師を変更してここまでやってきましたが、描かれた作品も初代ポケモンからイエロー編、金銀クリスタル編、そしてルビーサファイアエメラルド編と来て、第21巻はその第4部の終盤戦が描かれている。


カイオーガとかグラードンとかそれらの対決もメインなんですが、やはりここではサファイアとルビーの関係が明らかになったことのほうがメインですよ。


彼らは幼い頃に一度だけ出会ったことがあり、しかし彼らは今とは全く違い、ルビーは戦闘に長けるトレーナーであり、サファイアポケモンの美しさを磨いていたポケモントレーナーであった。
しかし彼らが野性のポケモンに襲われたことを機にサファイアはルビーの強さを否定したことを悔やみ、逆にルビーはサファイアの美しさを汚してしまったことを悔やんで、まるで逆のタイプのトレーナーになった、というよりは逆のタイプのトレーナーになろうとしたと言ったほうが正論ですかね。


そんな彼らがマボロシ島での特訓を終え、カイオーガグラードン終戦の舞台へと向かう直前で、ついに互いがかつて出会っていた思い人であったことを知る。



わけなんですが、掲載雑誌は小学4年生、5年生、6年生という小学生高学年用雑誌。対象年齢は明らかに低いと思うんですが、第1巻からそうでした。第1部からそうでした。恥ずかしいくらいのキャラクターの台詞、いきなりのすごい展開。驚かされました。
しかしそれでも感動してる自分がいる。むしろ大人が読んだほうが面白いんじゃないかなぁ・・・。そう考えるとやっぱり真斗氏降板でさらに対象年齢を低くしてしまったような感じもしないでもなくてちょっと残念なんですけど、ポケスペ、侮れません。


ルビーは最終決戦の直前、サファイアだけを置いていき、1人でその場所に臨む・・・という場面で今回は引きです。次回第22巻でついに第4部完ですかね。楽しみ楽しみ。


なんか本誌ではまた違うシリーズも始まってるらしいですね。