GT-R

先日日産のオフィシャルサイトで注文していたDVDが今日届いて早速見てみた。


収録されている内容は開発者やドライバーの話。スーパーカーでありながら誰しもが簡単に扱え、走るシーンを選ばない。そして環境への配慮などを重点的に話していた。
あとは何の解説も無く、ただひたすらにGT-Rを様々な角度から映していくチャプターが。


そして最後は一周約20kmある、ニュルブルクリンク。これのタイムアタックを、かかった時間である7分38秒丸まる、スタートからゴールまでノーカットで収録されているのが驚きだったし、ここまでしてGT-Rのすごさをアピールしたかったんだなぁという日産の意識が見て取れた。



が、開発者や字幕などでも何度でも出てきたスーパーカーというフレーズが私にとってはちょっと聞き捨てならなくて、だってGT-Rは元々スーパーカーじゃなかったじゃない。
それを何で今更スーパーカーにまで昇華させてしまったのかがよくわからない。よくわからないというか、理解できない部分でもある。


GT-Rの生まれてきた経緯、生まれてきた理由はやっぱりサーキット、レースで勝つためだったりするわけですよ。
特にハコスカの偉業はGT-Rファンだけではなく、日本の車の歴史の中でも輝かしいものだっただろうし、第2世代GT-Rの最初期、R32はグループAに出場するためだけにわざわざ排気量を約2600ccという半端な数字にして見せたり、本当に勝つための努力が惜しまれていなかった、そういう泥臭さがあったのに。


今じゃぁ小奇麗にまとまったスタイルで、打倒ポルシェを掲げ、GT-Rの名前が復活したかと思えばスーパーカーですよ。
値段も走りも確かにスーパーカー並みかもしれませんけど、GT-Rが持っているオーラはそんな高飛車なものじゃぁない。


誰でも扱える、と、敷居は一見低そうに見えるのに、この価格とディーラーの態度は誰しもが扱える代物ではないということがよくわかる。



それにこのスタイルでスーパーカーを名乗られても困る。
あまりに普通すぎる。良くも悪くも日本車なんですよね・・・。私は残念ながらスーパーカー世代ではないんですけど、スーパーカーといえばやっぱりランボルギーニとかフェラーリとかあの手の車を想像してしまうわけで。


だから今更スーパーカー作るんなら最初からMID4を市販化してりゃよかったのに何でこう勿体無いことするかね。


国産のスーパーカーは後にも先にもNSXなんだと思ってしまう。
そういえばGT-RってNSXより安いんだよなぁ・・・すごいな、そりゃ。何がすごいってNSXの価格がちょっと釣り合わないような・・・。



ん!?そう考えるとGT-Rってお買い得な気がしてきましたよ!?