ひぐらしのなく頃に-祟殺し編-

第2巻(完)
学校を休みがちになる沙都子。実は叔父が帰ってきていて、家事全般を任されているという。しかも酷い虐待も続いているらしく、圭一たちはどうにかして沙都子を助けようとするも、思考だけが先行し、空回りしてはレナや魅音ら友人たちとも一悶着起こしてしまう。


自分の無力さを呪う圭一。
そうだ、こんなにも彼女を苦しめる叔父を消してしまえばいい。
誰が消す?


・・・俺が消す。


こうして圭一の、沙都子の叔父殺害計画が遂行され、成功。これからは幸せな生活が送れる。そう思ったが次の日学校に行くと、お祭りに行っていないはずなのに自分が行ったことになっている。殺したはずの叔父も生きているらしい。誰に話しても信じてもらえず、異常者扱いされる圭一は沙都子に直接会いに行くが、圭一のそんな話を聞いた直後、梨花の死体が発見され、それも圭一がやったのではないかと沙都子は思い、つり橋の上から圭一を突き落としてしまう。


圭一が「死ねばいい」と思った人間は全て死んだ。監督も、鷹野も、大石刑事も皆死んだ。彼が望んだように死んだ。圭一はつり橋から落ちる直後、雛見沢そのものの死を願った。


そして目が覚めると、そこには無数の死体が学校のグラウンドに並べられていた。
雛見沢大災害と呼ばれた、火山ガスによる被害が雛見沢を襲い、圭一が願ったように村が死んだのである。


そして大災害唯一の生存者である圭一もまた、数ヵ月後に死亡する。



原作者が言うとおり、本当に他の2つと比べて浮いた話。ではあるんですが、沙都子の虐待の話は見てて辛かったなぁ。己の無力さに打ちひしがれる圭一たちの気持ちもよくわかるよ。
ちなみに、大災害で沙都子と叔父が行方不明のまま。というか圭一が死ねばいいと願った大石刑事や鷹野も行方不明のままなんですよね。監督は自殺?ってなってたけど。


他の2つのストーリーと何のつながりも無いなとか思ってたんですけど、足音が余計に多く聞えるとか、鷹野が焼死したというのは綿流し編とリンクしてたりしますよね。
あと他のストーリーには存在する「解」のストーリーですが、この祟殺し編には存在しないんですか?鬼隠し編でも圭一が友人たちを疑い始めていく展開がありましたけど、確か雛見沢には風土病みたいなのが存在するみたいな話をどこかで目にしたことがあったんですけど・・・どうなんだろ。


恐怖さは鬼隠し編、後味の悪さは綿流し編。そしてこの祟殺し編が持つものは異常なる狂気が招いた悲劇、かな。