妥協点を見出すの

新学期が始まる。
進級し、クラス替えも発表され、足を運んだ教室には知っている面々が。しかし何故か陸上部所属の比率が多いような・・・。そんなことは気にせずにホームルームも始まる。担任も良く知る人間だ。
クラスわけの概要が書かれた用紙が配布されていた。自分たち6組は卒業した後、進学も就職も出来ないという特殊クラスのようだ。なるほど、他のクラスより極端に人数が少ないわけだ。


ふと、妙な気配を覚える。足元が歪んでいるような感覚なのだ。
と、次の瞬間3階建ての校舎の1階部分がぐしゃりと潰れる。一瞬体が宙に浮き、そして床へ叩きつけられる感覚。しかし妙な気配は消えることはなく、先の出来事より時間を有さず2階部分も潰れる。
危険を感じた生徒や教師は歪みつつある教室の窓から外に逃げ出した。


すると目の前には広大な草原が果てまで続いていた。青々と茂る草原に、風が走る。
すでに他のクラスの生徒たちは避難を終えていたようで、窓から逃げ出す自分たちを見ていた。


原因は天変地異か・・・。
そんな疑問が生徒たちの間を駆け巡る中、余儀なくされた避難生活。決して楽ではない。電気は無い。食料もほとんど無い。それでも生徒たちは笑顔だけは絶やさずにいる。


と、そんな自分たちのいる避難施設にやってきたのはどこかで見たことのある男だった。男は皆に問う。
「この中で、神に認められたものはいないか?」
しばしの沈黙の後、静かにスッと手を上げる私。
皆の視線を気にしつつ、その男に連れられて施設の一画に向かうと男はサングラスを外して言う。
「一橋ゆりえ様はあなたの判断に従うと申しておられます」
そうだ、確か夢の中でゆりえ様が私にとある封書を手渡していたことを思い出す。
「・・・そうか、あの夢は夢じゃなかったんだ」
「・・・私は夢は信じませんがね」
「あ、そうだっけね、ごめん」
ゆりえ様が顔を赤らめながら渡してくれた封書、即ちラブレター。私は神に認められた存在であり、神とともに生きることを命じられた存在である。
「早くしていただきたい、あなたがここで首を縦に振ればゆりえ様は皆の前で真実を語りましょう」


私は選択を迫られた。
あの崩壊した校舎、その原因が天変地異ではなく、姉歯一級建築士の手によって設計された欠陥建造物だったという真実を伝えるか否かということを・・・。



・・・という夢の話(爆


睡眠時間1時間の割には意外と内容の濃い(?)話でしたけど、しかし起きるまで絶対に夢だと思わない私も私ですが、二次元キャラが普通に出てくるこの私の夢もどうかしてます・・・。ゆりえ様って・・・。ほんとわけわからんわ・・・。


気になったのは冒頭、やはりあの特殊クラスに配属したということが意外と自分の中でショックだったようです。夢の中での出来事なのに(笑