FTO

見てきた。
とはいえ店員が出てこなくて、というか私に気づいてなくて、あんまり虱潰しにするのもあれだから、サッと見てサッと帰って来た。
あぁ、今度はちゃんと見に行かないとなぁ。ボンネット開けたり、閉めたり、開けたり、車内もくまなく見ておきたい。


買う気は満々だけど、財布が満々じゃないだけの話なんだよね。そうなんだよね。


で、いつからか値段の札が消えていたのでどうしたものかと思ってたんだけど、ただ車内に転がってただけだった。


H10年式、グレードはGPバージョンR。明らかにホンダのTypeRを意識したグレード名ですが、私が記憶している限り、バージョンRの名を冠したモデルって以降登場してなくて、それこそ去年あたりに登場したコルトラリーアートバージョンRが、バージョンRの名前の付いた2つ目のモデルだと記憶している。


色はスコーティアホワイト。確かGPバージョンRは白、黒、赤の3種しかなかったはず。V6-2000ccMIVECエンジン搭載で、実はGPXという、オートエアコンなどが標準装備の最上グレードよりもスポーティーに振られたグレードで、ABS、LSDが標準装備の代わりにエアコンがマニュアルだったりする。
ディスチャージャーライト標準装備というのも以降のスポーツモデル(とはいえランエボeKスポーツしかしらないけど。あ、あとGTOとかもそうか)に大きな影響を与えていると思う。


そして気になるミッションが5ATだった・・・。


実際FTOってどちらも選びにくいんですよね。
というのも、ATは一応全グレードにマニュアルモードが付いていて、それはそれでいいんですけど、じゃぁMTと同じようにレブリミットまで引っ張ってからギアチェンジなんてしたら、絶対ミッションに悪いと思ってしまうし、やっぱりATですからね、左足が余るのが嫌なんです。このご時世でMT主義なんです。古い人間なんですよ。


一方のMTですが、シフトノブもすごい短くてそれこそフィアットバルケッタとか、RX-7RX-8スープラと同じくらい短いし、シフトの位置もこれまた絶妙(FTOのカタログより)。
この点はインテグラシビックといったライバル車種に勝るところではありますよね。
ただ残念なのがギア比で、多気筒小排気量エンジンは基本的にトルクが薄い傾向にあるんです。その低速トルクの無さを補うために1速をローギヤード化してあるんですけど、2速以降は普通のギア比なもんだから、1速と2速のギア比が離れすぎている。
そのため、1速でレブリミットまで引っ張ってから2速にギアチェンジしても、MIVECが作動する回転数を外してしまうらしい。
ちなみにレブは8000rpmくらいだったかな。ここからギアチェンジすると5000rpmまでさがる。MIVEC作動回転数は5500rpmあたりらしいのね。


この車にこそ6MTってふさわしかったんだろうなぁ・・・とは思う。


ただ、FTOは国産初のマニュアルモードつきAT搭載モデルだったので、購入者がこぞってATを買ったらしいんですね。
実にAT:MTの比率が8:2だったとも言われている。
確かに、別の店にある前期型のブラックのFTOもATだったし、昔駐車場で見たFTOもやっぱりATだった。
MTのタマを捜すほうが難しいわけです。



あと何故かオプション扱いだったリアワイパーが無かった・・・。
シートはブルー、ナビ付きで64000kmくらいしか走ってない。FTOの市場って軒並み安い傾向にあるので(100万円超えの物件を見たことが無い)手も出しやすいんですけどマイナー車ゆえの弊害もある。
まぁここまで出せるんならちょっと年式の落ちるランエボIVやVあたりのほうがいいんでしょうけどね。



とは前にFTOの話題を持ち出したときにも言ったことではありますが・・・。
いや、うーん、どう考えてもランエボのほうが優勢だよなぁ・・・でも私の中ではどうもアウトロー志向も強くて困る。