SHUFFLE!

神が舞い降りたー!


というわけで第19話。
今回は絶対とんでもないことになると思ってたが、予想以上の出来に今期最高アニメの座は揺るぎ無いものとなる。あぁ・・・録画してて良かった・・・(笑


Aパートは稟と楓の過去の話。今でこそかなり不遇な扱いをされている楓だが、何でこんなに稟に尽くすのか、その理由が今回明らかになる。
稟の両親と楓の母親が旅行の帰宅途中に事故で死亡。そのショックで楓の精神状態がおかしくなり半ば植物人間になる。治すには何でもいいから生きる目的を見つけなければいけないと診断され、幼い稟は「僕が殺したようなものだ。僕が無理やり『帰ってきて』とお願いしたんだ」とベッドの上の楓に告げる。
その後、楓が稟の首を絞めつけるんですよね・・・恐ろしい・・・。


これで楓が生きる目的を見つけるわけです。母親を殺したも同然の稟を恨むこと、それが生きるための目的。それからというもの楓の、稟に対する嫌がらせはエスカレート。
部屋のカーテンを切り裂き、画鋲をばら撒き。落ちた筆箱を片付けさせているときに階段の上からカッターを落として目の上を切ったり、雨降りの夜に玄関の鍵を閉めて家に入れなかったり、足を舐めろと命令したり(してません)、俺の名前を言ってみろ!と言ってみたり(だから言ってません)。R-15指定という条件をフルに生かしたDVが続くわけです。


しかし中学生になったある日、楓は稟の船の模型をぶち壊したときに母親から送られてきた絵葉書を偶然見つける。
そして彼女は知るのです。あの時病院のベッドで稟が言っていたことは嘘だったと。
あの時、楓が病床に伏せているのを知った母親が帰省を早めたために起こった悲劇だったのだと。だから原因は稟ではなく自分にあったことを知るわけですが、しかしあのときに嘘をついた稟、漢の中の漢ですね。小学生であんな気の利いたこと言えるわけないじゃないか・・・。しかも楓は母親だけ、でも稟は両親どちらも死んでるという境遇なのに・・・。


それから彼女は変わります。彼女の生きがいは稟を恨むことではなく、稟に尽くすこと。それが数年間も続いた勘違いによる嫌がらせの罪滅ぼしとして。


んなもんだから稟が亜沙先輩にとられてしまうと自分の生きがいがなくなってしまうも同然。だから徐々におかしくなってきていたというわけですね。


すごかったですよ今回は。特に末期状態の楓は空っぽの鍋を延々とかき混ぜてたり、亜沙先輩と稟が写るプリクラの、先輩の部分だけを黒マジックで塗りつぶしてたり、もうね、目が逝ってた・・・。
でもそんな楓を演じきる後藤邑子がやっぱりすごいと思う。


アニメ見ながらこんなにドキドキしたことあっただろうか。楓の心情と、反する稟の態度を見ながら、ずっとプリムラの気持ちで視聴してた。プリムラがほんとかわいそうでしたね。楓の気持ちがわかるから、プリムラは何とかしてそのことを稟に伝えたかったのに伝えられずについに楓が亜沙先輩に突っかかってしまったわけです。


「死ねば・・・助かるのに・・・」




!?


ごめんなさい。さっぱり空気読めませんでした。「あんたなんか死んじゃえばいいのに!」でしたね。彼女の願いどおり、亜沙先輩はその場で倒れちゃいましたけど・・・。
爆発したときよりも、爆発するまでの間が一番怖いですよね・・・こういうの。このまま鉈とか持ち出して切りつけるんじゃないかと思ったよ。



・・・って、ひぐらし


School Daysでも可。


こんなにいい子なのになんで稟は楓に対してそんな気がないのか(ないように見えるのか)、今回の話でなんとなく判った気がする。自分がついた嘘だったとはいえ過去のあの出来事があるから絶対好きにはなれなんだろうなぁ・・・。確かに嫌ですよね。特にこんな二面性見せられた日には・・・。
こんな展開で、最終回がどう締めくくられるのかが非常に楽しみですね。


見終わった後、なかなか寝られなかった・・・


ちなみにアニメがこんなにすごいんだから原作もすごいんだろう!?という方、原作エロゲーは地雷です。
というかむしろここまで楓の過去の話を掘り下げていないらしく(映像は無く、テキストで語られた程度)、駄作のレッテルは拭えないそうだ。だからそんな原作がここまでのものになると、一体誰が予想できただろうか。



どうでもいい話、8年前に現行型のキューブですか・・・じゃぁ8年後の現在の世界はどんな車が走ってるんだ?って話ですよ。


いやぁーアニメでここまで引きずることあったかな・・・。何を見た以来だったかなぁ。来週分見るまできっと引きずるわ・・・。